副鼻腔炎の手術記録

2020年6月、副鼻腔炎の手術を受けました。その記録です。

術後2週目‥瘡蓋取り

術後7日目くらいから微熱が続いていたけど、抗生物質が追加されたり、葛根湯を飲んだりして、だんだん落ちついてきました。

術翌日から鼻洗浄を始めて、2週目は、かなり大きい塊がしょっちゅう出ていました。

術後12日目で、左の瘡蓋を取りましたが、これがめちゃくちゃのめっちゃくちゃ痛かったです。

長ーいピンセットで、鼻の奥の瘡蓋を取りますが、結構まだしっかりくっついていたようで、先生が剥がしてるとき、メキメキ聞こえました。鼻の奥なのに、脳みそまでひっついて出てきそうな衝撃でした。

そして、取れた瘡蓋を見せてもらいましたが、よくスーパーで売ってるプルーンみたいな色と大きさでした。親指くらいの大きいで、しかも固かったです。

よくこんな塊が鼻から出てきたもんだなと思いました。

すごく固かったので、万が一これがのどに落ちていたら危ないから、今日取れて良かったね〜との事でしたが、めちゃくちゃ痛かったです。

涙ポロポロでたし、初めてあんなに病院で痛い痛いと言いました。ぶっちゃけ、出産より痛かったです。10秒か20秒くらいだったけれど‥。

この日は念のため止血剤をもらいました。

このあとから、術後20日目くらいまでは、喉に膿や血がよく流れていました。

喉が真っ赤になるくらいは流れてましたが、新たな出血ではないみたいで、問題はないみたいでした。

術後2〜7日…

術後2〜3日目あたりから、早くも鼻が通ってきてる感じがありました。

一週間は完全に詰まると聞いていたから、あれ?と思いましたが、特に問題はないみたいで、先生も驚いてました。

出血は前からは出ないが、喉に流れるようになってきました。

頭痛もほぼ1日中あり、これが結構つらい。

鼻詰まりはなくなってきたが、まだ黄色の汁が鼻から出るから、綿球は入れていました。あとはマスク。  

夜も綿球を入れたまま寝ていたので、口呼吸でめちゃくちゃ寝苦しかったです。

朝起きたら喉が痛くて、うがいしたら血がいっぱい出てきたりもしました。

上の前歯や歯茎に痛みがでてきたり、貧血なのがフラフラしたり、倦怠感、目の乾燥や疲れ目など、かなり体調は悪かったです。  

術後2週間は毎日通院しましたが、術後5日目から処置後激痛が出るようになってきました。帰宅して、カロナールを飲んでました。

術後6日目に、お味噌汁の味が全くしないことに気づきました。

術後7日目からは微熱もでてきました。

頭痛も変わらず毎日ありました。

家事は休み休みですが開始して、家事が終われば昼間はずっと横になる生活でした。

手術翌日…

手術翌日。

血は綿球に滲むくらいにまで落ち着いていました。

朝の診察開始前に来るように言われていたので、主人にまた車で送ってもらいました。

主人はこの日も有休を使って、家事育児を変わってくれました。

鼻の処置をしてもらって、これは全く痛みなしで、抗生剤と止血剤の点滴をして、鼻うがいをしました。

こめかみや眉間が痛くて、右鼻のつっぱり感なんかがありましたが、全然我慢できる程度の痛みです。

夕方にシャワーを浴びていたら、血がタラーときたので、早々に切り上げました。

ちょうど生理3日目だったこともあり、体がフラフラで熱っぽく、しんどかったです。

この日もひたすらに安静にしてました。

手術当日帰宅後…

主人に迎えにきてもらいました。

先生から色々話を聞いている時に、検査の為に採取した細胞?ポリープ?膿?みたいな物を見せてもらいました。液体に、膿っぽいのがホヨホヨしてました。眼鏡はずしてたから、よく見えなかったけど。

先生や看護師さんに挨拶をして、車に乗り込んだ途端、涙が出ました。

病院では怖さはMAXだったけど涙は出なかった。

安心したのか、ほっとしたのか、自然と泣けました。

けど、泣くと鼻に負担かかりそうなので、すぐ泣き止ませました。

13時頃に帰宅して、手洗いや着替えをして、すぐに布団で安静にします。

まだ麻酔が効いてるのか、病院で飲んだカロナールが効いてるのか、この時点では痛みもなく、主人に色々話をしてました。

けど興奮して話をしてると、急にツーーって血が流れてくるのが分かって、鼻に詰めてある綿球にジワーっと血が染みてきます。

そういえば、私は止血の為に鼻にギッチギチにガーゼを詰めたりはしてません。止血の為に焼いただけで、鼻の入口に綿球が入ってるだけです。

この綿球を、血が出てきたら交換してねと、病院から綿球をもらい、自分でも綿球を3袋用意してました。

で、とりあえずもう、これから出血で大変な事になるだろうと思い、ゆっくり安静にする為に寝室にこもりました。

この日は完全に、子どもたちの事や家事は主人にお願いしました。

先生から、頭は上げて、脚は下げて、体は温めてて、鼻は冷やすのが良いと聞いていたので、座椅子にもたれながら、鼻を冷やしてました。

時間が経つにつれ、だんだん痛みが出てきました。

鼻自体も痛いけど、私は頭痛が酷かったです。

普段から偏頭痛でよく痛くなる左の額が1番痛かったです。

痛み止めは、2時間おきに夜寝るまで飲んで下さいと言われてたので、病院で12時半に飲んでから、14時半、16時半、19時半 と飲みました。

14時半から16時半のこの時間帯は1番痛くて、次の痛み止めの時間まで待つのが辛かったです。残り30分くらいは痛みに耐えながら早く時間になれ〜と祈ってました。

次は18時半か〜、長いなぁと思っていたけど、この頃には少し落ち着いて、3時間は間をあけられました。

私はロキソニンが飲めないのでカロナールだったんですが、スカッと効いてる気はしないものの、どうにかカロナールで対処できました。

出血ですが、私は少なかったのか、思っていたほど出ず、痛みがピークだった昼から夕方に、何回かジワーっと流れてくるのが2〜3回?くらいだったと思います。

もらった綿球も、10個入りを2〜3袋しか使わなかったです。 喉に流れてくる感じも、あんまりなかったと思います。 あと、体が寒くなったり、暑くなったり、体温調節が出来なくなってる感じもありました。 夜までは、ずっと寝室でボーっとしてましたが、痛いからスマホ見たり何かする気にはならないから、ずーっとイヤホンで音楽やラジオを聴いてました。 けど、それもなんかしんどくなってきて、何もせず静かな寝室でボーっとしてると、勝手に手術の事が頭に蘇ってきて、動悸がして苦しくなる。というのが、何回もありました。 思い出すつもりはないのに、勝手に思い出してしまいます。 これがちょっと辛かった。 そして夜。 食欲はゼロでしたが、薬を飲まないといけないので、ゼリー飲料を食べようとしたら、鼻で息ができないと吸えないという事に気づき、ゼリー飲料を吸わずに口の中に流し込むようにして入れ、どうにか胃に入れて、薬を飲みました。 21時頃、子どもたちが寝室にきて、恐る恐る、ママ大丈夫?と聞いてきて、少し会話をして、私も眠くなってきて、ウトウト寝はじめました。 眠りは浅かったとは思いますが、夜中3時頃まで眠れました。 手術当日、出血量もかなりあると言われていたので、覚悟していましたが、本当に少なくて、この点は本当に良かったです。 大量出血してたら、またパニック 起こしたかもしれない。 そういえば、術当日のこの日の帰宅後、もしなにかあれば連絡できるようにと、先生直通の連絡先を教えてもらってました。 夕方には、先生から直接電話も頂きました。 この点も、安心できる要素でした。

手術当日…②

看護師さんに呼ばれ、手術台に上がります。

血圧計や酸素を測る機械や心電図を手際よく看護師さんが付けていきます。

新しいナビゲーションシステムを導入したとかで、業者?の方もいて、何やら先生や看護師さんに説明をしています。

こう?ここ?

いや、もうちょっと上です!

へぇ〜、こうなるんですか〜。

あ、もっとしっかりくっつけて!

あー、もう一回お願いします。

え?これはこのまま?

じゃあ顔は隠せないの?

そうか〜…

などなど、なんかめっちゃスムーズじゃなかった。

今初めてその機械使うの?大丈夫なん??って、めちゃくちゃ心配になるやりとりを先生や看護師さん、業者の方としていて、このやりとりで一気に心拍数があがりました。機械から聞こえる心音を聞いた先生が、緊張してますね〜と。

そしてこの、自分の心音が聞こえるのが、この手術でいっちばん嫌な事となりました。

先生が鼻の周りを消毒します。これはイソジンの臭いがしました。

そして、いよいよ、手術開始です。

本当なら、顔に青い布?みたいなのがしっかりかけてあるみたいなんですが、あのナビゲーションシステムのせいで額に機械がついていて、これは覆ってはダメみたいで、鼻と目と口が出た状況での手術でした。

怖いので目は瞑っていましたが、たまにうっすら目を開けてしまうんです。

見えるのがまた怖かったなぁ。

まず、膿がパンパンの右鼻からです。

鼻の奥に風船みたいなのを入れて膨らませます。

喉に色々流れないようにするためかな?

そして、局所麻酔の注射をします。

チクっとして、ジワーっとする痛みが広がります。

このとき、鼻というか頭痛というか、なんか痛かったです。

それから、機械を入れて、メキメキ、ゴリゴリ、バキバキ、シュンシュンシュン、ゴゴゴ、、、。

色んな音が聞こえてきます。

顔の中心をいじられてる感覚や圧迫感を感じますが、痛みはなかったです。  

機械を色んな方向に動かすからなのか、鼻の穴の入口が引っ張られて、普通に痛かったです。これはまあ、仕方ない。

自然口を広げる動きなのか、穴をグーリグーリ広げてるような先生の動きを鼻の中で感じました。

ここまで淡々と書いてますが、精神はめちゃくちゃヤバかったです。

まず、麻酔の注射をすると、一気に心拍数が上がります。

心電図の音が聞こえるんだけど、一気に上がっていく心音がめちゃくちゃ怖かったです。

あ、ずっと書き忘れてましたが、私は極度の怖がりです。すぐに心臓ドキドキするタイプです。CTでも過呼吸起こしかけます。おそらく私は軽いパニック持ちかと思われます。

そして、一気に上がっていく心音を聞いて、不安感が一気に増して、めちゃくちゃしんどくなりました。

両手両足が手術中はずっと痺れたままでした。

局所麻酔1発目を打った時は、顔がめちゃくちゃ痙攣しました。

これも不安感を増やす一因となり、もう心臓バクバク、手足の痺れ、過呼吸気味、喉の詰まり感、もうパニック寸前状態。

麻酔や血?汁?なんかわからないけど色々喉に流れてくるし、鼻は完全に塞がってて息できないから口を開けたままにしてるから乾いて苦しいし、もう、しんどかった。何回も、これ飲みこんでいいか聞いてたな。

ドリルみたいな機械で、たぶん骨に穴を開けてるんだろう音がしてきたら、結構長めにその機械を入れてるから動けないし、今骨削ってるなあとか思うと、また不安感が増して、心拍数あがる。の繰り返しで、もう本当に怖かった。

あまりに怖いから、何回も何回も、怖い、怖い、怖い、と言い続けてました。

その度に、先生も看護師さんも頑張れー!と励ましてくれたり、ほぼ付きっきりで手を握っててくれた看護師さんもいました。

当たり前なんだけど、術中静かで、心音と機械音しか聞こえてこないのが本当怖すぎて、先生と看護師さんに、なんか喋ってて下さい とかいう、意味の分からんお願いまでしました。

右は膿がパンパンだったのですが、先生と看護師さんが、

うわ〜、これは膿がすごい!今から出してあげるからね〜、楽になるよ〜と言ってたのが、なんかすごく印象的でした。

最後止血の為に、焼いてました。先生がいうには、右は40分か50分くらいで終わったみたいです。

そして、休む間もなく、すぐに左鼻。

同じような手順で進めていきます。

右でなんとなくパターンが分かり、余計怖かった。次はあれだな、とか。

左はなぜか、局所麻酔の注射がめちゃくちゃ痛かった。頭に響くような痛みで。

なんか機械を入れてバキバキしてるとき、一回だけ、すっごい大きい音でバキィッッッ!と聞こえて、めちゃくちゃ怖かった。痛みはなかったけれど。

もう、左の時は、恐怖マックスで、疲れてきたのもあって、怖い怖い言う元気もなくなってきてた気がする。

途中、心音がめちゃくちゃ早いかと思ったら急にめちゃくちゃゆっくりになったり、乱れたりしてて、それが本当に怖かったな。このまま心臓壊れるんじゃないかとヒヤヒヤした。

そういえば、手術前に入れた点滴の中に、少し眠くなる薬も入ってますよ〜って看護師さん言ってましたが、術中はまっっっっったく効果なしで、意識ギンギンにありました。眠気なんて微塵も感じませんでした。 まあ、手術説明の時から、意識はハッキリある状態です!と説明は受けていましたが。 あ、それともうひとつ。 術中、片方だけイヤホンで音楽聴いてでいいという事で、聴いてたんですが、術直前のベッドで待機の時は聴いてたけど、手術台に上がってからは全く音楽は耳に入ってきてなかったです。イヤホン付けてることすら忘れてましたね。音楽聴いてる場合じゃない状況でしたから。

そんな感じで、左鼻はたぶん30〜40分で、右よりは早く終わりました。

そして、終わりましたよーと言われて目を開けると、ヤバイ‼︎

物が二重三重に見えて、気持ち悪くて、目を開けられない。起き上がれない!

めちゃくちゃ焦りました。

左目がそうなっていて、一時的に眼球がちゃんと動かせなくなって、手術台から動けなくなってしまいました。

おそらく麻酔が目の周りにまわってしまったとかで、すぐに治ると言われたけど、念のためすぐにCTを撮ることに。

しかし、目開けられないし、動けないし、看護師さん3人に抱えてもらいながら移動して、どうにか撮影。

結果異常はなく、そのあとベッドで30分くらい横になってたら、治りました。

これには、本当に焦りましたが、後遺症とかでなくて良かったです。

そうこうしてるうちに、左のおでことこめかみの頭痛がかなりしてきたので、カロナールを飲みました。

そのあと主人に迎えに来てもらって、先生から色々話をしてもらって、会計と薬をもらって、13時には自宅に戻りました。

手術当日…①

手術当日の朝、いつも通り朝6時に起きて、いつも通り子ども達の朝ご飯を用意しました。

そして、術後はお風呂に入れないので、シャワーを浴びました。

朝は絶食なので、水だけ飲んで、出発時間まで待機…のはずが、なぜか、椅子に座ってただけで腰をつってしまい、動けなくなるというハプニング‼︎

きっと緊張して、変なとこに力が入ってたんだな。

どうにかこうにか立ち上がり、今日の為に有休を取ってくれた主人に車で病院まで送ってもらいました。

指示通り9時ピッタリに病院へ着くと、色々準備されていて、看護師さんがテキパキ動かれていました。

すぐに診察台に呼ばれて、熱はないかとか聞かれて、早速術前処置が始まります。

鼻毛をカットされ、麻酔のガーゼを詰めます。

看護師さんが、すんごーーーーーい長い麻酔薬の付いたガーゼを先生に渡しています。私の左端の視界にチラチラとそれが見えます。

こんな長いのが入るんですか?とか、片鼻もに2枚も入れるんですか?とか、いやいや5枚くらい入れる所もあるんですよ〜!とか、そんな話をしながら、手際よく、先生が鼻の中にガーゼを入れていきます。

片鼻に2枚入れて、一旦全部出して、また新しいのを2枚入れる…という流れだったと思います。

このガーゼ入れがめちゃくちゃ痛いと聞いていたけど、私は全く全然痛くなかったです。

無事に両鼻に麻酔ガーゼが詰められて、一旦退散。

手術準備ができるまでの間、点滴をしながらベッドで待機です。

水分と、ちょっと眠くなる薬が入ってますよーと言われ、術中に片耳イヤホンOKと言われていたので、音楽聴きながらボーとしてました。

点滴のおかげが、この時は緊張もあまりなく、心臓がドキドキする事もなく、むしろ眠くなってきて、落ち着いていました。

そして多分、9時40分か45分くらいに、看護師さんが呼びにきました。

いよいよです。

手術再延期…

5月末、コロナがまだ落ち着いていなくて、私自身もまだコロナ が怖くて、6月1日の手術を延期してもらえるか話をしたら、やはりまだ世間的にも1日の手術は厳しいとの事で、6月末に延期しましょうか〜という話をしたあと診察をしていたけど、鼻の中を見て、やっぱり先生が、ギリギリ最短の約10日後に手術しましょう!と言い出して、決まりました。

もう私の鼻、副鼻腔が限界にきていたのかもしれません。

右頬、右上奥歯の痛みはもう毎日あって、冷やさないといられないくらい痛い時もよくあり、動くと痛みが増すし、鼻の奥からキュルキュル音もしょっちゅう鳴るし、後鼻漏も酷いし、眉間やこめかみ頭痛もあり、かなり辛い状況でした。

左の頬もたまに痛いし、なぜかお風呂上がりに左の篩骨洞あたりが痛くなるという謎の現象もあったり。

いよいよ次は手術です。