副鼻腔炎の手術記録

2020年6月、副鼻腔炎の手術を受けました。その記録です。

手術当日…②

看護師さんに呼ばれ、手術台に上がります。

血圧計や酸素を測る機械や心電図を手際よく看護師さんが付けていきます。

新しいナビゲーションシステムを導入したとかで、業者?の方もいて、何やら先生や看護師さんに説明をしています。

こう?ここ?

いや、もうちょっと上です!

へぇ〜、こうなるんですか〜。

あ、もっとしっかりくっつけて!

あー、もう一回お願いします。

え?これはこのまま?

じゃあ顔は隠せないの?

そうか〜…

などなど、なんかめっちゃスムーズじゃなかった。

今初めてその機械使うの?大丈夫なん??って、めちゃくちゃ心配になるやりとりを先生や看護師さん、業者の方としていて、このやりとりで一気に心拍数があがりました。機械から聞こえる心音を聞いた先生が、緊張してますね〜と。

そしてこの、自分の心音が聞こえるのが、この手術でいっちばん嫌な事となりました。

先生が鼻の周りを消毒します。これはイソジンの臭いがしました。

そして、いよいよ、手術開始です。

本当なら、顔に青い布?みたいなのがしっかりかけてあるみたいなんですが、あのナビゲーションシステムのせいで額に機械がついていて、これは覆ってはダメみたいで、鼻と目と口が出た状況での手術でした。

怖いので目は瞑っていましたが、たまにうっすら目を開けてしまうんです。

見えるのがまた怖かったなぁ。

まず、膿がパンパンの右鼻からです。

鼻の奥に風船みたいなのを入れて膨らませます。

喉に色々流れないようにするためかな?

そして、局所麻酔の注射をします。

チクっとして、ジワーっとする痛みが広がります。

このとき、鼻というか頭痛というか、なんか痛かったです。

それから、機械を入れて、メキメキ、ゴリゴリ、バキバキ、シュンシュンシュン、ゴゴゴ、、、。

色んな音が聞こえてきます。

顔の中心をいじられてる感覚や圧迫感を感じますが、痛みはなかったです。  

機械を色んな方向に動かすからなのか、鼻の穴の入口が引っ張られて、普通に痛かったです。これはまあ、仕方ない。

自然口を広げる動きなのか、穴をグーリグーリ広げてるような先生の動きを鼻の中で感じました。

ここまで淡々と書いてますが、精神はめちゃくちゃヤバかったです。

まず、麻酔の注射をすると、一気に心拍数が上がります。

心電図の音が聞こえるんだけど、一気に上がっていく心音がめちゃくちゃ怖かったです。

あ、ずっと書き忘れてましたが、私は極度の怖がりです。すぐに心臓ドキドキするタイプです。CTでも過呼吸起こしかけます。おそらく私は軽いパニック持ちかと思われます。

そして、一気に上がっていく心音を聞いて、不安感が一気に増して、めちゃくちゃしんどくなりました。

両手両足が手術中はずっと痺れたままでした。

局所麻酔1発目を打った時は、顔がめちゃくちゃ痙攣しました。

これも不安感を増やす一因となり、もう心臓バクバク、手足の痺れ、過呼吸気味、喉の詰まり感、もうパニック寸前状態。

麻酔や血?汁?なんかわからないけど色々喉に流れてくるし、鼻は完全に塞がってて息できないから口を開けたままにしてるから乾いて苦しいし、もう、しんどかった。何回も、これ飲みこんでいいか聞いてたな。

ドリルみたいな機械で、たぶん骨に穴を開けてるんだろう音がしてきたら、結構長めにその機械を入れてるから動けないし、今骨削ってるなあとか思うと、また不安感が増して、心拍数あがる。の繰り返しで、もう本当に怖かった。

あまりに怖いから、何回も何回も、怖い、怖い、怖い、と言い続けてました。

その度に、先生も看護師さんも頑張れー!と励ましてくれたり、ほぼ付きっきりで手を握っててくれた看護師さんもいました。

当たり前なんだけど、術中静かで、心音と機械音しか聞こえてこないのが本当怖すぎて、先生と看護師さんに、なんか喋ってて下さい とかいう、意味の分からんお願いまでしました。

右は膿がパンパンだったのですが、先生と看護師さんが、

うわ〜、これは膿がすごい!今から出してあげるからね〜、楽になるよ〜と言ってたのが、なんかすごく印象的でした。

最後止血の為に、焼いてました。先生がいうには、右は40分か50分くらいで終わったみたいです。

そして、休む間もなく、すぐに左鼻。

同じような手順で進めていきます。

右でなんとなくパターンが分かり、余計怖かった。次はあれだな、とか。

左はなぜか、局所麻酔の注射がめちゃくちゃ痛かった。頭に響くような痛みで。

なんか機械を入れてバキバキしてるとき、一回だけ、すっごい大きい音でバキィッッッ!と聞こえて、めちゃくちゃ怖かった。痛みはなかったけれど。

もう、左の時は、恐怖マックスで、疲れてきたのもあって、怖い怖い言う元気もなくなってきてた気がする。

途中、心音がめちゃくちゃ早いかと思ったら急にめちゃくちゃゆっくりになったり、乱れたりしてて、それが本当に怖かったな。このまま心臓壊れるんじゃないかとヒヤヒヤした。

そういえば、手術前に入れた点滴の中に、少し眠くなる薬も入ってますよ〜って看護師さん言ってましたが、術中はまっっっっったく効果なしで、意識ギンギンにありました。眠気なんて微塵も感じませんでした。 まあ、手術説明の時から、意識はハッキリある状態です!と説明は受けていましたが。 あ、それともうひとつ。 術中、片方だけイヤホンで音楽聴いてでいいという事で、聴いてたんですが、術直前のベッドで待機の時は聴いてたけど、手術台に上がってからは全く音楽は耳に入ってきてなかったです。イヤホン付けてることすら忘れてましたね。音楽聴いてる場合じゃない状況でしたから。

そんな感じで、左鼻はたぶん30〜40分で、右よりは早く終わりました。

そして、終わりましたよーと言われて目を開けると、ヤバイ‼︎

物が二重三重に見えて、気持ち悪くて、目を開けられない。起き上がれない!

めちゃくちゃ焦りました。

左目がそうなっていて、一時的に眼球がちゃんと動かせなくなって、手術台から動けなくなってしまいました。

おそらく麻酔が目の周りにまわってしまったとかで、すぐに治ると言われたけど、念のためすぐにCTを撮ることに。

しかし、目開けられないし、動けないし、看護師さん3人に抱えてもらいながら移動して、どうにか撮影。

結果異常はなく、そのあとベッドで30分くらい横になってたら、治りました。

これには、本当に焦りましたが、後遺症とかでなくて良かったです。

そうこうしてるうちに、左のおでことこめかみの頭痛がかなりしてきたので、カロナールを飲みました。

そのあと主人に迎えに来てもらって、先生から色々話をしてもらって、会計と薬をもらって、13時には自宅に戻りました。